2級配当漢字にまつわるコラムです。成り立ちや意味を知ることで、漢字の理解を深め、応用の利く漢字力を養えます。
中国の春秋時代。長年の間、呉と越の両国は敵対関係にあり、国民同士も非常に仲が悪かったそうです。ある時、両国の国境をなす川で十数人の呉と越の国民が同じ船に乗り合わせました。船は出港しましたが両国民はお互いに一切口を利かず険悪な雰囲気が漂っていました。すると突然風が強くなり、嵐が訪れました。突然のことで船員だけでは人手が足りず船が沈みそうになった時、今までいがみ合っていた両国の国民が力を合わせて協力し難を逃れました。船員は両国民に感謝し、永遠に両国民が仲良くなれば良いのになあと話したそうです。
呉越同舟(ごえつどうしゅう)
上記の故事から、仲の悪いもの同士が同じ場所にいること。反目しあいながらも、利害が一致するときには協力し合うことを呉越同舟といいます。
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